資格、勉強

高校辞めたい。そんなキミの5分を私にください。私は後悔しか残らなかったんだ。

学校に行くのが嫌になった。もう辞めたい。

そんな事を考えてたらますます行くのがめんどくさくなってきて、いっそこのまま辞めてしまうか。

なんて思う事もあるだろう。

ちょっと待って欲しい。

中卒の私からそんなキミに高校を中退するとどんな事になるか伝えさせてほしい。

私が高校を中退した理由

高校を中退をしたい理由はいくつかあると思う。

留年してしまう、めんどくさい、夢を追う為、いじめられているなどなど。理由はそれぞれあるだろう。

私は同級生と喧嘩したのをきっかけに行くのが億劫になり、時間が経てば経つほど行きにくくなって最終的には高校を中退したんだ。

大したことじゃないように感じるかも知れないし今、思い返してみてもホント大したことない理由だと思う。

だけど当時の私にとってはとにかくそこから逃げたいと言う気持ちでいっぱいだったんだ。

その時は音楽が好きてそっちの道で食べていくんだと言う根拠の無い自身もあった愚かな高校生だった。

その時の私は今でも中退した事に悩まされるなんて当時は考えもしなかった。

中退してその後

両親を半ば強引に説得して中退したわけだがその時は驚くほど晴れやかな気持ちだった。

「俺は自由だ!俺を縛るものは何もない!」そんな風に思ってた。

そしてまずは音楽をやるにしても何にしてもバイトを始めないと何も出来ないのでバイトを始めた。

バイトをしながら音楽活動をして。

音楽活動をしながらバイトをして。

途中で気付いたんだよね。高校を中退した事で大した交友関係も無い自分がどうやって音楽を続けていくのだろうと。

そりゃ音楽と言っても幅い広いので色々あると思うがそもそも高校さえ中退してしまうほど見通しの無い奴がそんな事を考えられる訳もなく、気付けば音楽もあんまりやらなくなってバイトだけする日々だった。

こうなってくるといよいよ危機感を覚え始める。

何かバイトじゃない仕事を探さないと!

そう思って本格的に求職活動を始めたんだ。

立ちふさがる現実

いざ求人を眺めていると世の中には色々な仕事がある。

「おっ!この仕事いいな!」と思って詳細を見ると「高卒以上」「短大卒、専門卒以上」「大卒以上」「有資格者」の文字がズラリ。

しょうがないと思い学歴不問の求人に絞って求人を見ると、、、

年休106日、土日出勤、見込み残業30時間、などなど。職種にしてもガテン系や歩合制の営業職などどれも自分には向いて無さそうな求人ばかり。

そこでやっとこのアホは気付く。

「あれ?俺には一体何が残っているんだろう」

そう思ってからは段々危機感が募ってくる。

やばい、とにかく何かしなきゃ!

そんな危機感を感じながらもバイトに明け暮れる日々は変わらず。回りが大学や就職をしている頃、まだこの男はバイトをしているのであった。

転機

そんな私にも彼女が出来た。(よく付き合ってくれたなとは思う)

こうなってくるとずっとバイトしていても将来何て無いようなもんだ。かと言って就職は学歴不十分で難しいそう。

そこで行きついたのは社員登用制度のある所にバイトから入る事だった。

そして当時興味のあったアパレルにバイトとして入社したんだ。

その後は経験を積んで、契約社員になって、更に経験を積んで、正社員になった。

そして当時の彼女と結婚もした。

あの時、彼女と出会ったなければ今の私はいないだろうと思う。

再び立ちふさがる壁

そのまま子供も産まれ、中卒である事を忘れるくらい順調に人生を歩んでいった。

子供も産まれて家も買って。

色々あったけどこうやって今幸せなんだから全て結果オーライと言う事にしよう。

そしてそのまま月日は流れ、子供も大きくなり私も年を重ねる。

こうなって来ると生活のスタイルは変化していき、子供の行事や習い事に参加する為には土日の仕事の方が都合がいいと思い始めた。

そしてアパレルと言う職種を選んだけど自分が50歳、60歳となった時にもアパレルで働いていけるのだろうかと言う不安もあった。

ここは転職して更に幸せな人生に向かっていこう。

そう思っていた時に再びこの壁にぶつかった。

「高卒以上」「短大卒、専門卒以上」「大卒以上」「有資格者」

高卒認定試験

幸い私はアパレルの時にSV職(いわゆるエリアマネージャー)に就いていたので学歴こそなかったものの他業種でも経験を活かす事が出来、転職に成功した。

しかしこれはあくまで通過点であって更にいい企業に転職してより一家を安心させたいと思っていた。

だから私は転職したけど高卒認定試験を取る事にした。

この時すでに30歳を超えていた。

調べたら年に2回高卒認定試験は行われていて、早速受けた。

結果、数学だけ落としてしまい、2回目で全て合格。

無事に高卒認定資格を勝ち取ることが出来たのだった。

しかし、忘れちゃいけないのが高卒認定試験を合格したからと言って最終学歴が高卒になる訳では無い。

あくまでも中卒である事には変わりないのだ。

通信制大学へ入学

そうして私は高卒認定試験を合格してから家族と相談した結果、通信制の大学に通う事になり、40歳を超えた今でも現役大学生をやっている。

仕事をしながら勉強をするのも楽ではないけど昔さんざん遊んで来た分ここで頑張らなければいけないと自分に言い聞かせて今日に至る。

もちろん卒業する事がゴールではない。

あくまで私の最終目的は家族が幸せになる事。

当然だけど大学だって無料で行けるわけじゃない。家計から学費を出してまで通わせてもらっているんだから必ず何かしらの形で家族には還元しなければならないと思い今日も生きている。

まとめ

ノリと勢いだけでずっと生きていけるほど世の中は甘くない。

高卒は中卒に比べると年収が50万円も多い。

大卒はそんな高卒よりも更に年収が50万円も多い。

生涯年収で言えばその額は4000万円~8000万円にもなるそうだ。

当時の私はそんな事知る由も無く中退と言う道を選んだ。

誰もそんな具体的な事を教えてくれなかった。

年収が低くなれば結婚する事も諦めなければならないかも知れない。

学歴が無ければ昇進も出来ないかも知れない。

大人達はみんな口を揃えてこう言うだろう。

「高校くらいは出ておけ」

この言葉は全てだ。何も今の高校で卒業が難しければ通信制の高校だってあるし私のように高卒認定試験を受けて大学に行く方法だってある。

何としてでも卒業資格を手に入れるんだ。

それが中卒で後悔し続けている私の意見だ。

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